時代のかたすみで

海上自衛隊の新型潜水艦が進水!

海上自衛隊の潜水艦「たいげい」が進水しました!

「たいげい」は、三菱重工業神戸造船所で建造されました。

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たいげい型潜水艦「たいげい

(出典:海上自衛隊 ホームページ

たいげい」は「大鯨」と書き、大きな鯨を意味します。

建造費はおよそ728億円です。

今までは「おやしお」型、「そうりゅう」型といった潜水艦を建造してきましたが、今回は新しい型となります。一番艦、すなわちネームシップです。

基準排水量3,000トンで、2,900トンのそうりゅう型よりやや大きくなっています。

  たいげい そうりゅう
基準排水量 3,000トン 2,900トン
水中排水量 未公開 4200トン
全長 84m 84m
全幅 9.1m 9.1m
吃水 未公開 8.5m
機関 ディーゼル+電動機 ディーゼル+スターリング+電動機(1~10番艦)
ディーゼル+電動機(11~12番艦)
速力 不明 水上13ノット / 水中20ノット
装備 533mm魚雷発射管×6門(18式/89式魚雷、ハープーン)
潜航深度 非公開 非公開
乗員 70名 65名

たいげい型は、そうりゅう型より探知能力の向上ソーナー静粛性探知性能被探知防止性能が向上しています。

また、女性自衛官が潜水艦に乗れるようになったため、居住区(寝室)に仕切り等を設けて、女性自衛官が勤務に対応できるようにしてあります。

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(出典:海上自衛隊 ホームページ

そうりゅう型潜水艦「しょうりゅう

そうりゅう型10番艦「しょうりゅう」までは、スターリングエンジン蓄電池を搭載していました。ですが、11番艦「おうりゅう」からはディーゼル・エレクトリックリチウムイオン電池を搭載しています。これは、世界で初めての試みです。

リチウムイオン電池は鉛酸電池の2倍以上といわれており、水中航行能力が高くなり、潜航時間も大幅に延ばすことができます。

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「たいげい」は、リチウムイオン電池を搭載しています。また、新型の「18式魚雷」を搭載予定です。

18式魚雷は機関に水素・酸素燃焼タービンを採用しているため、排気がなく、水を排出するだけという魚雷です。つまり、航跡が見えない最強の魚雷です。囮装置も搭載し、深海域や音響環境が複雑となりやすい沿海や浅海域にでも、目標を探知・攻撃できます。

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(出典:艦載装備品開発の歩み,技術研究本部資料

現行の「89式魚雷」も最強と言われています。89式魚雷の最大深度は推定900mです。

深度900mの魚雷は89式魚雷以外、おそらく存在しないと思われます。

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命名を行う、岸信夫防衛大臣

(出典:海上自衛隊 ホームページ

過去に建造された潜水艦には「」の名前、「」の名前が付いていましたが、今度は「」の名前です!

「鉄のくじら」と呼ばれている潜水艦にはふさわしいですね!

2番艦以降は「白鯨」、「黒鯨」、「長鯨」 「迅鯨」....とかでしょうか?

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(出典:海上自衛隊 ホームページ

「たいげい」は2022年3月に引き渡される予定です。

配備先は未定でですが、おそらく呉でしょう。(今までの潜水艦の1番艦は呉だったため)

日本のために頑張れ、たいげい!

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