時代のかたすみで

韓国海軍レーダー照射事件

2018年12月20日韓国海駆逐艦広開土大王(クァンゲト・デワン)」が、海上自衛隊の「P-1哨戒機レーダーを照射しました。

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韓国海駆逐艦広開土大王(クァンゲト・デワン)

(出典:Wikipedia

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海上自衛隊 哨戒機「P-1

(出典:海上自衛隊 ホームページ

問題の動画

海上自衛隊P-1哨戒機が、排他的経済水域大和堆付近を航行中、韓国海駆逐艦クァンゲト・デワン」と小型の船を視認しました。

駆逐艦の他にも警備救難艦を確認したが、その確認直後、クァンゲト・デワン自衛隊の哨戒機にレーダーを照射しました。

このレーダーとは、「火器管制レーダー」です。簡単いえばロックオンのことです。

厳密は違いますが。

目標に電波のようなものを当て、その目標を追跡します。つまり「いつでも撃てるぞ」という意味です。

普通だったら宣戦布告とも取れる行為です。

駆逐艦がレーダーを照射してきたので、自衛隊は「どうしましたか?、」といった感じで呼びかけをしましたが、韓国側から応答はありませんでした。

 

これを受け、日本政府は韓国政府に「レーダーを照射をしてきた」と講義をしましたが、韓国側は「していない」と反論しました。

また、韓国側は「哨戒機が威嚇飛行をしてきた」と主張してきましたが、日本は「威嚇飛行(低空飛行)をした事実はない」と主張しました。

哨戒機は法令で規定されている高度で飛行していました。

そもそも危険を冒してまで低空飛行をするわけがありません。

 

韓国の言い分はどんどん変わっていきました。

最初は「レーダーは照射していない」と言っていましたが、次は「北朝鮮の遭難船を探していた」といい出しました。

通常、水上艦艇が目標を捜索する時は、対空レーダー水上レーダーなどを使い、目標を探知したら敵味方識別を行います。いわゆる「探索レーダー」です。

その目標が「敵である」と分かった場合、今回問題となった「FCSレーダー」を使い、精密に追尾をします。

以上を分かったうえで、下記のサイトの「レーダー探知音」を聴いてみて下さい。

防衛省・自衛隊:韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案について

 

探索用レーダー(対空・水上レーダー)は、皆さんがよく想像されるレーダーです。くるくる回っているやつです。

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対空レーダー「OPS-24

(出典:Wikipedia

これが一般的な対空レーダーです。

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水上レーダー「OPS-28

(出身:Wikipedia

これが一般的な水上レーダーです。

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射撃指揮装置「FCS-2

(出典:Wikipedia

主に艦砲艦対空ミサイルを射撃する際に用いります。

これがいわゆる「火器管制レーダー」です。

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射撃指揮レーダー「STIR-180

(出典:Wikipedia

広開土大王にも搭載されている、射撃用のレーダーです。

上で紹介した「FCS-2」と似たような役割を果たします。

対空レーダーと全然違いますよね。

目標向かってレーダーを当て続けるので、あのようなのような音がなります。

※防衛機密の為、音は加工してあります。

 

 

 

韓国が素直に「間違えて当ててしまいました」といえば終わりだったはずです。

それをいつまでも認めないどころか、日本が悪いと言ってきます。

僕は韓国のしたことは許されない行為だと思っています。

動画内で冷静な対応を行った哨戒機の隊員の方々が素晴らしいと感じました。

レーダーを照射されたとき、「撃ち落される」と思ったことでしょう。

冷静な対応を行ってくださった自衛隊の皆様、いつも日本を守ってくださりありがとうございます。

参考資料

Wikipedia 韓国海軍レーダー照射問題

防衛省 韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案について

 Yahoo!ニュース 韓国海軍レーダー照射事件について日本側が最終見解を発表(JSF)

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