時代のかたすみで

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不発弾と自衛隊 手当はどのくらい?

みなさんは「不発弾」というものをご存知ですか?

不発弾とは?

発射や投下、点火したのに爆発しなかった爆弾や地雷、爆発を前提とした弾頭類を指す。不発弾は信管の安全装置が解除されていると推定され、いつ爆発するか、どんな刺激で爆発するか分からないため、その処理には細心の注意がはらわれる。

(出典:ニコニコ大百科

第二次世界大戦中のものがまだ地中に眠っています。

沖縄では毎年20トンほどが自衛隊によって処理されています。

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(出典:Wikipedia

2018年に国内で処理した不発弾は1480件で、計約53トンです。この不発弾には米軍の物や旧日本軍のものも含まれています。

不発弾をすべて処理するには、約70年かかると言われています。

不発弾の処理方法

爆弾には信管」という起爆装置がついています。これがんらかの原因で作動しなかったものを「不発弾」と呼びます。信管には「弾頭信管」と「弾底信管」の2つあります。この2つの信管を抜き、不発弾の安全化を図ります。信管を抜けば、よっぽどのことがない限りは爆発しません。

動かせないと判断されたものはその場で爆破処理されます。

(その際は土や砂などを積み上げて処理をします)

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(出典:43発の不発弾

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2020年4月26日、沖縄の那覇空港で不発弾が見つかりました。

つい最近の出来事です。

こんなに大きいのがまだ残ってるなんて怖いですよね。

2019年には東京五輪の会場近くで...

去年の9月には東京オリンピック会場有明テニスの森」の近くで発見されました。

前置きが長くなりましたが...

今回は、自衛隊が行っている不発弾処理について解説していきます!

不発弾処理隊

自衛隊不発弾処理隊は主に5つあります。

・第101不発弾処理隊那覇駐屯地第15旅団

・第102不発弾処理隊朝霞駐屯地

・第103不発弾処理隊桂駐屯地

・第104不発弾処理隊目達原駐屯地

・中央即応連隊爆発装置処理隊宇都宮駐屯地

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(出典:陸上自衛隊

不発弾処理の手当ては?

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(出典:陸上自衛隊 第15旅団

さて、気になる手当です。

危険度によって異なりますが、「危険度が高い作業の場合(信管除去など)」日額1万400円支給されます。

「危険度が低い作業の場合(捜索や発掘など)」日額750円が支給されます。

とても危険な仕事にもかかわらず低いですよね...

不発弾処理の成功率

戦後(1958年)からずっと不発弾処理を行っている自衛隊ですが、成功率はどのくらいなのでしょうか。

成功率はなんと100%です!

ちなみに、信管を抜くことができるのは世界で自衛隊だけです。

作業をする隊員は怖くはないのか?

そんな危険な仕事をする隊員ですが、やはり怖いのでしょうか?

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(出典:自衛隊山形地方協力本部(公式)

処理を担当する隊員の方々の声です。⇩

・「手順が決まっているので、プレッシャーがかかることはない」

・「事前の勉強・訓練が無事故につながっている」

・「40年安全なのは、伝統が継承されている」

・「ヒヤッとしたことはない。その前に先輩が止めてくれる」

・「100%安全に処理できる自信があるので緊張はしない」

(引用:東洋経済北関東防衛局広報

頼もしいですね!

不発弾処理は「武器科」が担当しています。

不発弾処理という危険な仕事をするところですが、希望者が非常に多いそうです。

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(出典:陸上自衛隊

武器科のき章です。

火炎弾スパナを組み合わせてかぶとに模したものです。

爆弾があるのは「」だけではない

で発見されたものは陸上自衛隊が処理します。

で発見されたものは海上自衛が処理します。

 

海に設置する爆弾を「機雷」といいます。

主に、タンカーや艦船の航行を妨害・破壊するために使います。

機雷(きらい)とは、水中に設置されて艦船が接近、または接触したとき、自動または遠隔操作により爆発する水中兵器をいう。機雷は機械水雷の略である。機雷に触れることを触雷(しょくらい)、機雷を設置した海域を機雷原(きらいげん)、機雷を撤去することを掃海という
(出典:Wikipedia

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機雷除去訓練の様子(機雷は訓練用の模擬)
(出典:防衛省
機雷はアメリカ軍が日本の輸送航路を断つためにばら撒かれました。旧日本軍が他国からの侵略を防ぐためにもばら撒いています。 
機雷は、6万発以上が不発弾として残っています。
巡洋艦クラスなら、真っ二つになる程度の威力があるそうです。

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掃海艇「ひらしま
(出典:海上自衛隊
機雷は艦(船)の磁気に反応して爆発するものがあります。
その他にも、音響(船が発している音・スクリューなど)に反応するものもあります。
磁気に反応しないように、船体がプラスチックでできた「掃海艇(そうかいてい)」という船を使います。
※船体が木製でできた木造船もあります。
機雷の処理は「掃海隊」及び「水中処分隊」が行います。
模擬機雷です。訓練ときはこれを使います。
本物もこのくらいの大きさのがあるといいます。

機雷の処理方法

船に乗せて陸で処理...なんてわけにはいきません。海上で爆破処理します。

掃海隊は、機雷探知機掃海具などを使って機雷を処理します。

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水中航走式機雷掃討具 S-10 

(出典:海上自衛隊
遠隔で無人探査機を操作して、機雷を捜索をします。

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 機雷処分具 S-7

(出典:Vessel And Ships Photo Gallery

無人機の下部に小型爆弾がついています。爆弾を機雷の近くに投下させ、機雷と一緒に爆破させます。

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20mm機関砲

(出典:Vessel And Ships Photo Gallery

機関砲を使って爆発させるときもあります。

沈んでいる機雷を海面に浮き上がらせて、射撃します。

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(出典:海上自衛隊

水中処分隊」は、簡単な作業のときに海に潜って機雷の捜索・処分をします。(写真は模擬機雷)

掃海艇が入れないような海域では、隊員が潜って処理をします。

機雷の爆破処理

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(出典:海上自衛隊
機雷の爆破処理の様子。水柱が上がっています。

(出典:ANN NEWS)

2010年に神戸港で見つかった際には、80mほどの水柱が上がりました。

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(出典:海上自衛隊

クレーンで釣り上げてるのはフロート(浮標)です。

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(出典:ASCLL.jp

掃海艇「あわしま」のフロートです。機雷の爆発によりひしゃげてます。

このフロートは、ペルシャ湾に派遣されたときに使用したものです。

掃海部隊の過去

上記の写真・動画で機雷がどんなに危険なものか分かったと思います。

過去に掃海作業中に機雷が爆発し、殉職者を出しています。

船体が機雷に接触して沈没....という事故などが数回起きています。

戦後の殉職者は約80名戦中ではなく、戦後です。

※日本特別掃海隊の殉職者も含めています

日本特別掃海隊 - Wikipedia

毎年、夏頃に金比羅掃海殉職者慰霊行事が行われています。

(出典:来島屋旗振男 様)

不発弾を見つけたら?

不発弾を見つけたら、絶対に触らないでください!

陸で見つけた場合は110番、海で見つけた場合は118番(海上保安庁へ通報してください。

また、危険のため周りにいる人たちに近づかないように知らせてください。もちろんですが、ご自身も離れてください。

通報後は警察や自衛隊の指示に従ってください。

筆者が最後に言いたいこと

自衛隊を好きになれ」だとか「自衛隊に入れ」とは言いません。ですが、自衛隊のことをよく知ってほしいのです。

こうして僕らが平和で安全に過ごせているのは、命がけで仕事をしている人たちがいるから、ということを忘れないでほしいのです。

海上自衛隊もっと知りたい方へ~

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海上自衛隊のことや掃海部隊のことをもっとよく知りたい方は、広島県 呉市にある「てつのくじら館(海上自衛隊呉資料館)」に足を運んでみてはいかがでしょうか。上の方で紹介した、ひしゃげたフロートも展示されています。2004年まで使われていた、本物の潜水艦が展示されていて、中にも入れますよ。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

海上自衛隊 HP

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独特な存在 海自「掃海隊

平成27年度実機雷処分訓練

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