皆さんは海上自衛隊の「しらせ」という船を知っていますか?
名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
「しらせ」は以前にも紹介しました。
オススメ→「しらせ」一般公開 in大桟橋
海上自衛官が南極観測船「しらせ」で学んだ きつい仕事に潰されない人のルール
「しらせ」とは?
砕氷艦「しらせ」
「しらせ」は南極観測のために、文部科学省によって建造されました。
「南極観測船」という名前ですので、当然南極に行きます。そのときは観測隊の方などを乗せていきます。
今回はそんな「しらせ」の隊員が学んだ、「仕事術」を少しだけご紹介します。
★とても厳しい艦内生活...
つまり、5ヶ月もの間、艦の中に閉じ込められるということです。
仕事をしながら、狭い艦内を5ヶ月も過ごします。
何ヶ月も海の上。当然、ストレスも溜まります。
隊員の中には「刑務所の方がマシ」と言う方もいるようです...
ですので、唯一の逃げ場が「ベッド」なのです。
※逃げ場とは仕事から逃げられ、心安らかになれる場所。
ベッドと言っても、ホテルにあるような多くて立派なベッドではありません。
病院にあるような狭く、小さいベッドです。
「しらせ」の居住区
狭いベッドですが、隊員たちにとっては立派なのです。
ベッドは「唯一の逃げ場」であり、「オアシス」のような場所なのです。
この作者の方も、ベッドがあったからこそやっていけたそうです。
我々も同じです。
つらくなった時は逃げ場へ行きましょう。
皆さんは逃げ場はありますか?
自宅、喫茶店、カラオケ...どこでも構いません。
仕事から解放され、自由になれる場所を探してみてください。
★仕事中は「欲望に忠実になる」!
先ほど、「5ヶ月艦内に閉じ込められる」と言いましたよね。
「ストレスも溜まる」とも言いました。
では、隊員たちはどうやってストレスを解消していたのでしょうか。
仕事にこんなことを考えるだけで、ワクワクしないでしょうか?
「まじめに仕事をしろ」という方もいらっしゃると思います。
ですが、つらい仕事を乗り切れるのなら、こんなことを考えてもいいのではないでしょうか?
★上手な叱られ方。それは「猫背」でいる!?
失礼かと思いますが、皆さんは上司や先輩に叱られたことはありますか?
そのとき、どのような態度をとっていますか?
当然ながら、反省している態度をとっていると思います。
それなのに、「なんだ!その態度は!」と言われた方もいるかと思います。
ちゃんとした態度でいるのに、何故...?
おそらく、それは「姿勢」が原因と思われます。
叱られる姿勢...それは「猫背」です。
猫背への3ステップ
左右の肩甲骨を近づけるイメージです。
※顔を正面に向けたままにすること。
2.さっきとは逆に、力を抜き、胸を張るのをやめ、肩甲骨同士を離す。
両方の肩を前に押し出すイメージです。
そして、体側にある両手をそのまま正面に持っていく。
そして片方の手のひらで、もう一方の手の甲を包むように軽く体の前で組む。
3.正面を向いた状態で少し顎を引く。目線も少し下へ向ける。
※説教してくる相手を目の前にいるのを想像して、その人の胸元を見るイメージです。
この猫背がポイントです。
説教してくる相手を「怒らせない」ことが重要なのです。
姿勢だけでなく、「視線」も大事です。
相手を見続けるのもダメ、見ないのもダメです。
では、どうすればいいのでしょうか。
相手を見る時間と視線を外す時間の割合を「1:1」にします。
この「1:1」はあくまでもなので、難しい方は自分の感覚でOKです。
なので「少し相手を見すぎたな」、「うつむいてばかりだとマズいな」
などといった感じで大丈夫です。
視線を外す時は、相手の胸元あたりを見るようにしてください。
ご紹介してきたように、この本には「しらせ」に乗っていた方が書いた本となります。
厳しい艦内で学んだことが多数、掲載されています。
一部だけ紹介します。
・自分だけの逃げ場を確保する
・キレそうになったら受け流す
★怖い上官たちから学んだ「上司」とうまく付き合うルール
・空気を読みすぎない
・嫌な上司は妄想でボコボコにする
★怒鳴られまくって身につけた「上手な叱られ方」ルール
・猫背でいる
・説教が終わったら、普段通りの態度でいる
★厳しくも優しい先輩たちから学んだ「後輩指導」のルール
・メモを取らせることにこだわらない
・叱咤激励より共感の言葉をかける
★制限の多い艦内で快適に過ごすための「気遣い」のルール
・マニュアルに固執しすぎない
・ルーチンワークに慣れすぎない
★忙しさにすりつぶされないための「手抜き」ルール
・嫌な仕事には「うまみ」を見つけ出す
・できないことにこだわらず、考え方を変える
★不要なトラブルを起こさないための「同期」と付き合うルール
・アドバイスをしない、求めない
・ちょっとした気配りを忘れない