2月11日は「建国記念の日」でした。それをお祝いして、海上自衛隊で「満艦飾」が実施されました。
満艦飾とは?
また、国家の大典、観艦式等においては、日没後に、白色電球で自衛艦の船体等を電飾する電燈艦飾を実施することもあります。
(出典:防衛省・自衛隊)
まずは「YOKOSUKA軍港めぐり」に乗りました。
護衛艦「まや」
主要要目(クリックで開閉)
まや型護衛艦 | DDG-179「まや」 |
基準排水量 | 8,200トン |
主要寸法 | 長さ:170.0m/全幅:21.0m/深さ:12.0m/吃水 : 6.2 m |
機関型式 | COGLAG(2軸) (ガスタービン主機/ガスタービン発電機/推進電動機/各2基) |
馬力 | 69,000 PS |
速力 | 約30kt |
主要装備 | 62口径5インチ砲×1/高性能20ミリ機関砲×2/イージス装置一式/VLS装置一式、SSM装置一式/アスロック装置一式/水上発射管×2/対空レーダー(SPY-1D(V))一式/対水上レーダー(SPQ-9B)一式/水上艦用ソーナー一式/CEC一式/MFTA(多機能えい航ソーナー)一式/EW装置一式/艦内統合ネットワーク一式 |
乗員 | 約300名 |
(引用:海上自衛隊ホームページ)
2020年に進水したばかりの新型艦。
同時に200以上の目標を探知でき、同時に10以上の目標を迎撃できる能力を持っています。
護衛艦「きりしま」
主要要目
こんごう型護衛艦 | DDG-174「きりしま」 |
基準排水量 | 7,250t |
主要寸法 | 長さ:161m/幅:21.0m/深さ:12.0m/喫水:6.2m |
主機械 | ガスタービン4基2軸 |
馬力 | 100,000PS |
速力 | 30kt |
主要兵装 | イージス装置一式/VLS装置一式/高性能20ミリ機関砲×2/SSM装置一式/54口径127ミリ連射砲/3連装短魚雷発射管×2/電波探知妨害装置一式/対潜情報処理装置一式 |
乗員 | 約300人 |
(引用:海上自衛隊ホームページ)
「まや」と同じイージス艦。
「こんごう」型は海上自衛隊で初めて初めてイージスシステムを搭載した艦。
レーダーは100km以上の目標を探知でき、同時に10以上の目標を迎撃できる。搭載されている対空ミサイルの射程は100kmと言われている。
潜水艦「おやしお」型
主要要目
おやしお型潜水艦 | SS-??? |
基準排水量 | 2,750t |
主要寸法 | 長さ 82m/幅 8.9m/深さ 10.3m/喫水 7.4m |
機関型式 | ディーゼル2基/メインモーター1基/1軸 |
馬力 | 7,750PS |
速力 | 約20kt |
主要兵装 | 水中発射管一式/シュノーケル |
乗員 | 約70人 |
潜航時間 | 不明 |
潜航深度 |
不明 |
(引用:海上自衛隊ホームページ)
世界最高レベルの性能を持つ、通常動力型(ディーゼルエンジン)潜水艦。
前方と後方にある緑色のものはハッチカバーです。これは、ハッチの厚さが分からないようにしています。ハッチの厚さが分かってしまうと、「どのくらいの時間潜っていられるか」が分かってしまうからです。
護衛艦「やまぎり」/「あまぎり」
主要要目
あさぎり型護衛艦 | DD-152「やまぎり」/DD-154「あまぎり」 |
基準排水量 | 3,500t(「はまぎり」以降は、3,550t) |
主要寸法 | 長さ 137m/幅 14.6m/深さ 8.8m/喫水 4.4m(「はまぎり」以降は、4.5m) |
主機械 | ガスタービン4基2軸 |
馬力 | 54,000PS |
速力 | 30kt |
主要兵装 | 高性能20ミリ機関砲×2/62口径76ミリ速射砲×1/短SAM装置一式/SSM装置一式/アスロック装置一式/3連装短魚雷発射管×2/哨戒ヘリコプター×1 |
乗員 | 約220人 |
(引用:海上自衛隊ホームページ)
前級の「はつゆき」型と性能等はほぼ同じですが、はつゆき型では建造費の都合から排水量の制限がされていましたが、「あさぎり」型では排水量が増加しています。
この2隻は「出入港訓練」をしていたため、満艦飾を実施していません。
米海軍空母「ロナルド・レーガン」
第7艦隊に所属しており、第7艦隊は西太平洋、東シナ海、インド洋(中東部を除く)を担当しています。広さでいうと、世界の約半分を担当しています。
ロナルド・レーガンには5000人以上が乗員しています。内部は歯医者や郵便局などもあり、とても充実しているとのこと。さらにはアメリカらしく、スターバックスコーヒーもあります。まさに一つの街ですね。
護衛艦「たかなみ」
前級の「むらさめ」型より性能が向上している、汎用護衛艦。
2020年に日本のタンカーが攻撃されたことを受け、中東に初めて派遣された艦。
また、たかなみ型やむらさめ型はソマリア沖の海賊対策でも活躍しています。
潜水艦「そうりゅう」型
主要要目
そうりゅう型潜水艦 | SS-??? |
基準排水量 | 2,950t |
主要寸法 | 長さ:84m/幅:9.1m/深さ:10.3m/喫水:8.5m |
主機械 | ディーゼル2基/スターリング機関4基/推進電動機1基 |
馬力 | 8,000PS |
速力 | 約20kt |
主要兵装 | 水中発射管一式/シュノーケル |
乗員 | 約65人 |
潜航時間 | 不明 |
潜航深度 | 不明 |
(引用:海上自衛隊ホームページ)
前級の「おやしお」型より大幅な改良がなされ、潜航期間も延長。
潜航深度は非公開ですが、推定900m以上といわれています。
そうりゅう型では「AIP(非大気依存推進)」を初めて搭載しました。
ディーゼル型潜水艦は原子力型とは違い、電力をディーゼル機関でプロペラを回し、潜航時はバッテリーに貯めた電力で航行します。そのためにはシュノーケルで空気を取り入れたり、定期的に浮上をする必要がありますが、このAIPはそれを必要としない技術のことです。
艦尾から煙が出ていますが、これは潜航時に使うバッテリーを充電をしています。
潜水艦は満艦飾はできません(構造上)が、代わりに自衛艦旗を掲揚します。
掃海艇「あおしま」/「ちちじま」
主要要目
すがしま型掃海艇 | MSC-689「あおしま」 |
基準排水量 | 510t |
主要寸法 | 長さ:54m/幅:9.4m/深さ:4.2m/喫水:3.0m |
主機械 | ディーゼル2基2軸 |
馬力 | 1,800PS |
速力 | 14kt |
主要兵装 | 20ミリ機関砲 1基/掃海装置一式 |
乗員 | 約45人 |
えのしま型掃海艇 | MSC-605「ちちじま」 |
基準排水量 | 570t |
主要寸法 | 長さ:60m/幅:10.1m/深さ:4.5m/喫水:2.4m |
主機械 | ディーゼル2基 2軸 |
馬力 | 2,200PS |
速力 | 14kt |
主要兵装 | 20ミリ機関砲×1基/掃海装置一式 |
乗員 | 約45人 |
(引用:海上自衛隊ホームページ※1)
(引用:海上自衛隊ホームページ※2)
「掃海艇」とは、その名の通り「海を掃除する船」です。ゴミなどを集めるのではなく、「機雷」という爆弾を撤去するのが役割です。
掃海艇「はつしま」
主要要目
えのしま型掃海艇 | MSC-606「はつしま」 |
基準排水量 | 570t |
主要寸法 | 長さ:60m/幅:10.1m/深さ:4.5m/喫水:2.4m |
主機械 | ディーゼル2基2軸 |
馬力 | 2,200PS |
速力 | 14kt |
主要兵装 | 20ミリ機関砲 1基/掃海装置一式 |
乗員 | 約45人 |
(引用:海上自衛隊ホームページ)
※「はつしま」は「ちちじま」と同型艇
機雷には船(艦)の音に反応して爆発する「音響機雷」、船の磁気に反応して爆発する「磁気機雷」などがあります。
護衛艦は鉄で出来ていて磁気に反応してしまうため、「あおしま」の船体は木造、「ちちじま」、「はつしま」は繊維強化プラスチック(FRP)で出来ています。
あおしまの船体は木造です。
掃海艇は戦後(1950年代)から木造船でしたが、木材船を造れる職人の減少や、木材の高騰を受け、えのしま型からはFRPを採用しています。
海洋観測艦「にちなん」
主要要目
海洋観測艦にちなん型 | AGS-5105「にちなん」 |
基準排水量 | 3,350t |
主要寸法 | 長さ:111m/幅:17m/深さ:9m/喫水:4.5m |
主機械 | ディーゼル3基/推進用電動機2基 2軸 |
馬力 | 5,800PS |
速力 | 18kt |
特殊装置 | 各種海洋観測装置一式 |
乗員 | 約80人 |
(引用:海上自衛隊ホームページ)
海洋観測艦は海底の地形や底質、潮流、海流、磁気、水温、水質などを測定するのが任務。
機雷戦や、対潜水艦作戦に必要な海底地形図をなどを作成するといわれていますが、防衛機密により詳しいことは明かされていません。
ミサイル駆逐艦「バリー」/「ベンフォールド」
米海軍のアーレイ・バーク級駆逐艦。アメリカではイージス艦のことを駆逐艦といいます。
現在75隻が進水しており、89隻まで増やす予定でいます。
※先ほどから黒い点みたいのがありますが、センサー内のゴミではありません。鳥ですw
ここからは写真を流していきます。
護衛艦「おおなみ」
「おおなみ」が入港。(出入港訓練)
タグボートで接岸をする「おおなみ」。
本日は「電灯艦飾」は実施しませんでした。
※満艦飾の日は決まってますが、電灯艦飾の日は決まってません。
次の満艦飾は今月23日の「天皇誕生日」です。
写真はこれで以上になります。
(※当ブログの写真は無断転載禁止です。)
あとはお昼に食べたものを紹介します。
お昼は「横須賀海軍カレー本舗」で食べました。
値段は前払い1980円。時間は90分制で食べ放題、飲み放題。(アルコールは別料金)
自分で盛り付けるセルフサービスで、ビュッフェ形式。
護衛艦の乗組員もこのように自分で盛り付けます。気分はまるで海上自衛官!
何故、牛乳があるのかというと、海軍(自衛隊)カレーは必ず「牛乳とサラダ」が付くからです。
※↑おかわりですw
カレーは「よこすか海軍カレー」、「横須賀海自カレー」、「海上自衛隊東京音楽隊チキンカレー」、「ベイサイドキッチン オリジナルカレー」の4種類あります!
具材はウインナー、空自空揚げ(からあげ)、ポテト、オニオンリング、コロッケなど、ほか多数!
デザートはぜんざい、ソフトクリー厶、はっさく(オレンジだったような気もする)など!
具材は結構ボリュームがあるので、カレーも具材も少し盛って、何回もおかわりするのがポイントです。
自衛隊が好きな方やカレーが好きな方は絶対満足すると思います!
ぜひ、ご家族やご友人といかがでしょうか。
今回は以上になります。
天気が良ければ23日の「天皇誕生日」にも行く予定です。
お時間がある方はいかがでしょうか。
YOKOSUKA 軍港めぐり
約45分、横須賀基地に停泊している護衛艦などを見ることができるクルージング。
横須賀海軍カレー本舗
海上自衛隊が使用している食器を使ってカレーが食べられる、護衛艦式ビュッフェレストラン。
海上自衛隊 オフィシャルサイト
海上自衛隊 横須賀地方隊
イベント情報などもこちらから。
参考/出典/引用文献・サイト
・世界の艦船 増刊 2020年12月号『米イージス艦「アーレイ・バーク」級』