自衛隊が「火炎放射器」を所持していることを知っていますか?
携帯放射器
(出典:Wikipedia)
正式には「携帯放射器(けいたいほうしゃき)」といいます。
陸上自衛隊の普通科部隊に配備されております。
実は火炎放射器の使用は禁止されている!
火炎放射器と聞くと、よく「汚物は消毒だ~!!」というセリフが思い浮かびますが、実は火炎放射器を使うことは"禁止"されております。
「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)」によって禁止されており、CCWは「無差別な武器」、「無用に人体に苦痛与える武器」などを禁止する条約です。
普通科部隊
(出典:Wikipedia)
使用が禁止されているものの例として、「失明をもたらすレーザー兵器」、「X線を用いても検出不可能な破片を利用する兵器(プラスチックといった非金属など)」があります。
CCWで禁止されている「焼夷兵器」がそれにあたり、火炎放射器のほかに「焼夷弾」、「ナパーム弾」、「火炎瓶」などがあります。
ではなぜ所持しているのか?
茂みを焼却するアメリカ陸軍
(出典:Wikipedia)
火炎放射器は第二次世界大戦、朝鮮戦争・ベトナム戦争にて兵器として使用されておりましたが、次第に「ロケットランチャー」といった携行兵器が発展してきました。
火炎放射器は射程と運用者の安全性で劣ります。(射程が短い、燃料タンクがむき出しのため被弾すると危険)
そのため、現在では戦闘兵器としては用いられなくなり、障害物の焼却などに使用します。
もちろんですが、自衛隊は携帯放射器は兵器としては使用しておりません。ですが、非兵器目的で使用した事例があります。
「携帯放射器」を使用した事例と効果は?
陸上自衛隊「携帯放射器」
(出典:陸上自衛隊)
自衛隊は昭和37年に台湾から輸入し、コレラ菌に感染したバナナを消毒・焼却作業に用いたことがあります。
文字通り、汚物は消毒だ~!をしたわけです。
また、翌年昭和38年の豪雪での災害派遣で、雪を溶かすために使用されたことがありました。...が、効率が悪く使用が中断されたそうです。
まったく雪には効果がなかったそうです。
#大雪
— ゆるふわ怪電波☆埼玉 (@yuruhuwa_kdenpa) 2014年2月15日
自衛隊は過去に火炎放射器で雪を焼き払った事がある
. pic.twitter.com/9XpKSToBec
携帯放射器 訓練展示
では、携帯放射器の動画を見てみましょう。
大久保駐屯地 第4施設団 訓練展示
携帯放射器の展示は4:20~より。
というわけで今回は、自衛隊の「火炎放射器」ついてでした!